第12回日本ノルディック・ポール・ウォーク学会 学術大会

新しい社会を見据え、ノルディック・ポール・ウォークの可能性を拓く
〜日本のフィンランド、小海町からの更なる発展〜



■ 大会長 福崎 千穂 中京大学教授

■ 開催日 2023年6月17日()

■ 会場 ガトーキングダム小海 (長野県南佐久郡小海町)


■ 学術大会の報告

 2023年6月17日(土)に長野県南佐久郡小海町のホテル「ガトーキングダム小海」に於いて、第12回日本ノルディック・ポール・ウォーク学会学術大会が開催されました。新型コロナウイルスの影響によるオンライン開催を除くと、実際に参加者が集う学術大会は実に3年ぶりとなり、活気に満ち溢れた大会となりました。

 当学会々長 中澤 公孝 先生(東京大学大学院総合文化研究科教授)の開会宣言により学術大会が始まりました。

 福崎 千穂 先生(中京大学スポーツ科学部教授)による大会長講演「新しい社会におけるノルディック・ポール・ウォークの役割」、続いて当学会最高顧問 宮下 充正 先生(東京大学名誉教授)の「多くの人が豊かな高齢期を過ごすために」をご講演いただき、シンポジウムへと進行しました。

 シンポジウムでは、座長の中澤先生の下、川内 基裕 先生(関東労災病院医師)から「循環器疾患とノルディックウォーキング」の講演があり、続いて久野木順一先生(日本赤十字医療センター医師)から「各科にまたがる運動疾患の予防、治療に必要な気づきの獲得を目的としたノルディックウォーキング」をお話しいただき、日本女子大学の小川先生、九州工業大学の小畑先生らにバトンが繋がれ研究の成果が披露されました。

 学会事務局を引き受けていただいている小海町産業建設課商工観光係の小川係長より、フィンランドセンターからのメッセージが紹介されると共に、小海町フィンランドヴィレッジや翌18日(日)に開催された「松原湖高原フィンランディア・ウォーク」のコース内の見どころなど紹介されました。

 本学術大会より最も優秀な学術発表(一般発表)に対し宮下充正賞が贈られる事となり、厳正なる選考の結果、栄えある第一回受賞者に東京都ノルディック・ウォーク連盟所属で理学療法士の鈴木 盛史 先生と桜井 一平 先生の共同発表が選出されました。なお、本学術大会では全12題の一般発表(ポスター発表)が披露されました。

 閉会後開催された懇親会では、小海町黒沢町長より挨拶をいただき、シャトレーゼリゾートの古屋社長に歓迎の言葉をいただくなど終始和やかな雰囲気の中、2時間に渡り親睦が深められました。エンディングには、ホテル中庭にてフィンランドの夏至祭で披露されるコッコのかがり火が披露され、素晴らしい第12回日本ノルディック・ポール・ウォーク学会学術大会の幕が閉じられました。